我々が音声で意思の伝達を行うためには、適切なタイミングで適切な音節を発しなくてはならない。本研究は、高い精度で適切なタイミングを作り出す動物モデルを確立し、その脳内機構を解明するための基礎の構築を目指した。具体的な成果としては、モルモットに最大で3つのキューを区別させ、各キューに対して異なるタイミングで応答させることができた。また、モルモットの音声コミュニケーションに匹敵する、タイミング誤差±5%で0.3秒程度のタイミングで応答させることができた。これらの成果から、適切なタイミングで適切な動作を行う実験可能なモデルが確立でき、脳が作り出す時間の研究を進める上での基礎を構築できたと言える。
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