本研究では実際の感覚入力と記憶の想起により誘発されるニューロン集団の活動を比較する事によって、どのような神経活動が「イメージ」を作り出すことに寄与しているのかを明らかにする。 これまでに、時空間配列を持った視覚刺激に対する神経活動とその配列パターンを想起する事による神経活動を記録する事を目的として、マウス大脳皮質を対象とした2光子イメージング法を確立した。また、これらのニューロンがどのサブタイプであるか同定するための方法を確立した。現在は、実際に記憶の想起と実際の入力による神経活動を記録し、これらの情報がどのように神経活動としてコードしているのかを明らかにするための研究を進めている。
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