本研究「「多民族国家」としてのチェコスロヴァキア1918-1992」は、中部ヨーロッパにおいて1918年から1992年まで存在していた「チェコスロヴァキア」国家の歴史の特徴を「多民族性」という観点から分析するものである。同国は二度の世界大戦、さらに社会主義(共産党政権)を体験したが、これらの歴史の転換点において、「多民族性」が重要な役割を果たしたことが明らかになった。具体的には、国内外への移民・住民移動、さらに共産党政権下での高層住宅団地の建設・都市計画といった事例を通して、上記のテーマについて検証した。
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