研究実績の概要 |
平成29年度は、追加調査として、これまでに調査を行っていないインドネシア共和国マルク州やミクロネシアの島々においてトウガラシ属の民族植物学的な調査を行った。成果報告としては、「インドネシアのアンボン島・セラム島・ケイ諸島におけるトウガラシ属植物の利用」を2017 年次日本島嶼学会甑島大会(2017年9月)で、「ミクロネシア連邦チューク州ピスパネウ島における食事調査結果」を日本熱帯農業学会第122回講演会(2017年10月)で、「Food Consumption Survey in Chuuk State, the Federated States of Micronesia」をThe 5th East Asian Island and Ocean Forum(2017年12月)で、「ミクロネシア連邦ポンペイ州ピンゲラップ島における長期間にわたる食事調査結果」を日本熱帯農業学会第123回講演会(2018年3月)で口頭発表を行った。また、東南アジア島嶼部およびミクロネシアにおける唐辛子利用を比較・類型化を行った研究成果としては、「薬としての唐辛子」(『奄美群島の野生植物と栽培植物』、鹿児島大学生物多様性研究会編、南方新社、2018年3月)、「伝統と近代が交差する食生活」(『ミクロネシア学ことはじめ―魅惑のピス島編―』、大塚 靖・山本宗立編著、南方新社、2017年12月)が日本語の一般書(分担執筆)として刊行された。
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