研究課題/領域番号 |
15K16595
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
佐々木 掌子 明治大学, 文学部, 専任准教授 (80572122)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ジェンダー・アイデンティティ / 性同一性 / 性別違和 / 性的指向 / 性の多様性 / 性的マイノリティ / 子ども / セクシュアリティ |
研究実績の概要 |
本年度は,あらたに,一般母集団の7歳児(小学校1年生)の性の諸要素に関する心理指標のデータを取得することができた。これまでは,6歳児(幼稚園年長組)の協力を得ていたため,これにより6歳児から7歳児(就学前と就学後)における性の諸要素に関する横断的発達の諸相を検討することができる。次年度はさらにその協力児童数を増やす予定である。 トランスジェンダーの幼児・児童の性の諸要素に関する心理指標も同様に,着々とその協力者数を増加させていている状況である。 さらには,幼児・児童期のみならず,青年期として,大学生・大学院生への性の諸要素に関する心理指標についても収集を始めた。今後は,こうしたデータを通じて,幼児期,児童期,思春期,青年期という性の諸要素についての横断的発達を検討する計画である。 8月には,インドのチェンナイで開催された15th Asia-Oceania Conference for Sexologyにおいて,A case of early gender transition in Japanと題したケースを口頭発表した。 1月には,教育心理学研究に「中学校における『性の多様性』授業の教育効果」というタイトルで査読論文が掲載された。 3月には,第42回日本自殺予防学会でシンポジストとして話した内容を「自殺予防と危機介入」という学術誌にまとめた論考が掲載された(タイトルは「出生時に割り当てられた性別にとらわれない子ども」をどう支援するか」)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の異動により,研究協力者の募集について,これまでとは違った依頼体制を計画することが可能になった。しかし異動に伴う多忙により,本研究課題についての実際の依頼が可能になったのが年末以降のこととなってしまい協力者数が不十分であったため,補助事業期間を延長することにした。したがって,やや遅れているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力依頼体制は整ったので,今後も粛々と協力を依頼する。 また,本年度で本研究課題は終了となるが,発展研究としての意義も見えてきたため,次の展開に生かすために本年度は,得られたデータの経過報告を学会発表することを中心に行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者の異動により,研究協力者の募集について,これまでとは違った依頼体制を計画することが可能になった。しかし,異動に伴う多忙により,実際の依頼が遅れたため,2019年度までデータ収集期間を延長した方が望ましいと判断した。使途としては,データ収集に関わる経費だけでなく,さらに協力体制強化のためのウェブページ作成などにも充てる予定である。
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