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2017 年度 実績報告書

観光学原論と観光教育への哲学・倫理学理論の導入に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K16600
研究機関京都外国語大学

研究代表者

原 一樹  京都外国語大学, 外国語学部, 准教授 (90454785)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード観光と哲学 / 観光と倫理学 / 観光と文化 / 観光とアイデンティティ / 創造的観光者
研究実績の概要

本研究は3年間の研究期間内に、「観光学原論への哲学の導入」・「観光学原論への倫理学の導入」・「観光教育への哲学・倫理学の導入」を試みるものである。
「観光学原論への哲学の導入」に関しては、日本人哲学者・松永澄夫が構築を進めている哲学と、観光研究との接点を探る論稿「松永哲学と観光研究との接点を洗い出す―<観光の哲学>に向けた準備的考察」を完成させ、この論考が松永澄夫門下の研究者の共著である『哲学すること―松永澄夫への異議と答弁』(2017年11月刊行)に収録された。この研究により特に「観光と文化」や「観光とアイデンティティ」という主題に関する認識を深化させた。
「観光学原論への倫理学の導入」に関しては、D.マキァーネルが2011年に上梓した“The Ethics of Sightseeing”を、哲学・社会学・都市論等の諸言説を用いつつ批判的に分析した論考「D. マキァーネル著『観光倫理』に関する批判的分析 ―ツーリストサイトと観光者の考察からドゥルーズ=ガタリ哲学へ―」を完成させ、この論考が大学紀要(『研究論叢90号』2018年1月発行)に収録された。この論考により、マキァーネルの「創造的観光者」に関する言説の哲学的特徴と今後の展開可能性が解明された。
「観光教育への哲学・倫理学の導入」については、上記の哲学及び倫理学方面の研究に加え、国際連合が掲げる「持続可能な開発目標」と観光高等教育との接続性について、概念的次元での検討や、実際の教育実践への活用に関する検討を進めた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] D. マキァーネル著『観光倫理』に関する批判的分析 ―ツーリストサイトと観光者の考察からドゥルーズ=ガタリ哲学へ―2018

    • 著者名/発表者名
      原一樹
    • 雑誌名

      研究論叢90号

      巻: 90 ページ: 1~20

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] 哲学すること―松永澄夫への異議と答弁2017

    • 著者名/発表者名
      松永澄夫(監修)、渡辺誠・木田直人(編集)、原一樹ほか
    • 総ページ数
      704
    • 出版者
      中央公論新社
    • ISBN
      978-4120050282

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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