従来のICTサービスの設計や情報セキュリティ分野において、プライバシー問題の解決は技術的な解決で充分と考えられ、プライバシー概念の理解のような本質的な対応は避けられてきた。その結果、違法性がなくてもサービス提供側に金銭的な被害が出る状況に陥った。 本研究成果は、プライバシーの理解を通じて、具体的な問題状況を改善し、ユーザ一人一人の利便性を向上させることに直結するだけでなく、プライバシーにかかわる法制度や制度設計、ユーザがインターネットサービスのプライバシーポリシーを読まないという問題をどう扱うかといった課題の解決にも寄与する。
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