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2015 年度 実施状況報告書

形態学としてのウィトゲンシュタイン哲学の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K16603
研究機関新潟大学

研究代表者

古田 徹也  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00710394)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード形態学 / ウィトゲンシュタイン / ゲーテ / カール・クラウス
研究実績の概要

平成27年度は、当初計画通り、形態学という観点からウィトゲンシュタイン哲学を解明するための文献の収集と読解に努めた。
まず、ゲーテの形態学の内実や、ショーペンハウアー、シュペングラーらへと継承されていく形態学的方法論の特徴について整理と検討を行ったほか、ウィトゲンシュタインが彼らから何を継承し、また、何を批判したかについて、ウィトゲンシュタインの遺稿全体を対象としつつ研究を進めた。
また、同時に、ゲーテの影響を深く受け、いわゆる「世紀末ウィーン」を代表する論客の一人として影響力をもったカール・クラウスの言語論についても検討を行い、ウィトゲンシュタインの形態学的探究との親近性についても研究を進めた。
それから、ウィトゲンシュタイン哲学自体に関する内在的研究においても、主として彼の遺稿Last Writings on the Philosophy of Psychology, Vol.I, edited by G.H. von Wright and H. Nyman, Basil Blackwell, 1982. および、Last Writings on the Philosophy of Psychology, Vol.II, The Inner and the Outer, edited by G.H. von Wright and H. Nyman, Blackwell, 1992.の読解を通じて、本研究にかかわる重要な知見を得た。
上記の研究成果の一部については、すでに2016年1月18日に、新潟大学・間主観的感性論研究推進センター・公開研究会において、「形態学としてのウィトゲンシュタイン哲学: ゲーテとの比較において」という題目で発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ウィトゲンシュタイン哲学とゲーテの形態学の関係性について十分な文献研究を行うことができ、三年間の研究計画全体の足場を固めることに成功した。また、その研究成果の一部を公開することもできた。

今後の研究の推進方策

平成27年度に行った研究発表における討議の成果、また、それ以降の文献研究の成果も取り入れて、平成28年度以降は論文や書籍、翻訳等のさらなる成果公開へとつなげていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 形態学としてのウィトゲンシュタイン哲学: ゲーテとの比較において2016

    • 著者名/発表者名
      古田徹也
    • 学会等名
      新潟大学・間主観的感性論研究推進センター・公開研究会
    • 発表場所
      新潟大学(新潟県、新潟市)
    • 年月日
      2016-01-18 – 2016-01-18
    • 招待講演

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公開日: 2017-01-06  

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