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2016 年度 実施状況報告書

形態学としてのウィトゲンシュタイン哲学の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K16603
研究機関新潟大学

研究代表者

古田 徹也  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00710394)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードウィトゲンシュタイン / ゲーテ / 形態学 / ラスト・ライティングス
研究実績の概要

平成28年度は、前年度からの研究を継続しつつ、その成果の一部を公開した。
まず、ウィトゲンシュタインの遺稿Last Writings on the Philosophy of Psychology, Vol.I, edited by G.H. von Wright and H. Nyman, Basil Blackwell, 1982. および、Last Writings on the Philosophy of Psychology, Vol.II, The Inner and the Outer, edited by G.H. von Wright and H. Nyman, Blackwell, 1992.の研究を下に、両遺稿の邦訳『ラスト・ライティングス』(講談社、2016年)を刊行したほか、同研究の成果を取り入れた論文「半透明な心――他者とともにあることの悲劇、あるいは救いをめぐって」を『atプラス』31号(太田出版、2017年)に寄稿した。
また、 論文「形態学としてのウィトゲンシュタイン――ゲーテとの比較において」を著したほか、同論文を収録した論集『これからのウィトゲンシュタイン――刷新と応用のための14篇』(荒畑靖宏・山田圭一・古田徹也編著、リベルタス出版、2016年)を編み、独特な形態学としてウィトゲンシュタイン哲学を解釈する視座を含めたウィトゲンシュタイン研究の新たな方向性を提示した。
さらに、2016年12月17、18日の二日間、公開シンポジウム「これからのウィトゲンシュタイン――刷新と応用」を慶應義塾大学日吉キャンパスにて主催し、研究者間の幅広い交流と国民への発信の場を設けた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

ウィトゲンシュタインとゲーテの形態学の関係性について、当初想定していたよりも早く一定の研究成果をまとめ、論文として公開することができた。

今後の研究の推進方策

平成28年度中の研究成果を下に、本研究全体の成果を公開する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 半透明な心――他者とともにあることの悲劇、あるいは救いをめぐって2017

    • 著者名/発表者名
      古田徹也
    • 雑誌名

      atプラス

      巻: 31 ページ: 20-33

  • [図書] ラスト・ライティングス2016

    • 著者名/発表者名
      ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン(著)、古田徹也(訳)
    • 総ページ数
      514
    • 出版者
      講談社
  • [図書] これからのウィトゲンシュタイン――刷新と応用のための14篇2016

    • 著者名/発表者名
      荒畑靖宏、山田圭一、古田徹也、入江俊夫、大屋雄裕、菅崎香乃、田中久美子、西阪仰、野村恭史、林大悟、平田仁胤、水本正晴、吉田寛
    • 総ページ数
      269
    • 出版者
      リベルタス出版

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公開日: 2018-01-16  

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