「フランス現象学運動における患者と子どもの位相に関する研究」が本研究課題である。このテーマの下、本研究は、フランスの現象学者(モーリス・メルロ=ポンティとマルク・リシール)による病理的現象と子どもの行動に対するアプローチの方法、その意義と可能性を研究目的とした。 この研究目的をスムーズに達成するために、本研究は、次の三点を研究内容として、研究を遂行した。(1) メルロ=ポンティによる発達心理学に対するアプローチの検証。(2) リシールによる精神病理学へのアプローチの検証。(3) (1)と(2)の成果をとおした、現象学的なアプローチの思想史における意味と意義の検証。
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