研究課題
若手研究(B)
本研究は、フランスの精神分析家ジャック・ラカンの60-70年代の理論、およびその後のラカン派精神分析の理論について、その倫理的意義を明確にした。特に歴史的文脈を明確にすることで、ラカン思想が、社会的な管理に貢献する限りでの精神医療の関心と異なり、そうした社会とは別の生き方を探る実践をめぐるものであることが明らかになった。また、現在の発達障害臨床の理解にも貢献するものであると考えられた。
思想史・精神分析