研究課題
若手研究(B)
本研究は、15世紀マルケ地方におけるクリヴェッリ派の広がりに注目することで、都市と地方の絵画様式の対立や融合を考察しながら、イタリアルネサンス期に他都市出身の画家が、地方において工房を設立し自身の様式を定着させた様相を、明らかにするものである。アメリカ、イタリアで開催された展覧会で作品調査を行いクリヴェッリ様式の特徴を検証すると同時に、19世紀の教皇庁記録から美術品の所在を検証することで、マルケ・アブルッツォ地方にまたがるクリヴェッリ様式の広がりと分布を明らかにした。
美術史学