研究課題
若手研究(B)
本研究は、中国南北朝時代に仏教の護法神がいかなる信仰を受け、その中で護法神の図像や造形化の行為がどのように変遷してきたかを史的に跡付けることを目指すものである。僧伝史料や現存作例などの分析を通して、護法神の造像の端緒に、インドや西域と中国との間を往還した高僧が介在し、その護衛の説話が造像の起源を伝えることを明らかにした。さらに、そうした生成の説話と具体的な作例が残る迦毘羅神像をとりあげ、その信仰史を復元的に考察した。
仏教美術史