研究課題
若手研究(B)
本研究は、6-8世紀の東アジア仏教美術における釈迦信仰の様相について、辺土意識や仏身観といった問題に着目しながら、造形遺品とテキストを検討することで考察した。関連作例のデータ収集にあたっては、日本・中国・韓国での調査で写真資料を取得するよう努めた。本研究を通じて、瑞像、本生図、涅槃図などいくつかの成果が得られたが、一例として、釈迦に関連の深いインドの聖地である霊鷲山に関する論考がある。この論考では、古代日本において、霊鷲山が場の聖性とも関わって制作された具体的な様相を明らかにすることができた。
日本美術史