明治期〈文芸メディア〉研究基盤構築のための錦絵データベースの作成

2019 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 15K16694
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 日本文学
• 研究機関: 北九州市立大学 (2016-2019); 佐世保工業高等専門学校 (2015)
• 研究代表者: 生住 昌大 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (40612453)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2020-03-31
• キーワード: 錦絵 / 西南戦争 / 士族反乱 / 実録 / 新聞 / 戯作者 / 浮世絵師

研究成果の概要

調査と収集によって、計913点の西南戦争関連の錦絵（以下、西南戦争錦絵）を実際に確認することができ、それらを目録化することができた。また、本研究の成果を社会に広く公開するための「西南戦争錦絵データベース」（ikizumi-lab.com）も開設した。現在このデータベースでは、目録に加えて、237作品を画像付きで公開している。
さらに新聞連載や講演など、多くの依頼があった。思わぬかたちで本研究の成果を直接的に社会へと還元する機会が得られ、社会からの要請にも応えることができた。

自由記述の分野

日本近代文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで西南戦争錦絵は、「ほぼ五百点に近いものがあると考えられる」（小西四郎「錦絵随想7」）と想像されてきただけで、本格的調査はなされていなかった。しかし本研究によって、900点を超える数の関連錦絵が刊行されていたことが明らかとなった。
これらを目録化し、掲載許可が得られた資料に関しては画像付きで広く社会に公開する「西南戦争錦絵データベース」を公開できたことで、いまだ研究が進展していないこの方面の研究基盤を構築できたのではないかと考えている。