現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度においてはこれまで培ってきたF. Scott FitzgeraldのTender Is the Night (1934)に関する先行研究の精査を行った。「文学とトラウマ」での主要先行研究として、Caruth, Cathy. Unclaimed Experience: Trauma, Narrative, and History (1996)やFelman, Shoshana. Trauma: Explorations in Memory (1995)、Hutcheon, Linda. A Poetics of Postmodernism: History, Theory, Fiction (1988)、Morrison, Toni. Playing in the Dark: Whiteness and the Literary Imagination (1993)などの論考を踏まえて理論的枠組みを構築中でありおおむね順調に進展中である。それに基づき、白人主体の崩壊や、再生が描かれる際に言及されるの「黒い影」に着目し、それはまさしく奴隷制度というトラウマへの言及であることを確認中である。
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