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2017 年度 実績報告書

スティーグリッツ・サークルにおける触覚の表現

研究課題

研究課題/領域番号 15K16706
研究機関神戸女学院大学

研究代表者

高村 峰生  神戸女学院大学, 文学部, 准教授 (90634204)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード写真 / モダニズム / 1930年代
研究実績の概要

昨年度末に刊行した拙著『触れることのモダニティ』をめぐる会議や対談などに今年度の前半は多くの時間を費やすことになった。その成果の一端はヴァージニア・ウルフ協会の学会誌における報告という形で表れている。拙著をめぐるシンポジウムは3月には東京大学の大学院生4人との間とも行われた。そこでは哲学の分野からの応答もあり、拙著の特徴や不備が見いだされた。また、梅田蔦屋書店において行った千葉雅也氏との対談(9月)、拙著についてのレクチャー(10月)、柴田元幸氏との対談(2月)などはアウトリーチの機会ともなった。このような過程で拙著に対する様々なレスポンスを頂いたことは、今後の研究の指針となっている。

共著『メディアと帝国』(2018年中に刊行予定)に所収予定のスティーヴン・クレインと写真的無意識の問題についての論文を仕上げたが、これも写真とテクストの関係をめぐる関心の一環である。また、12月には日本アメリカ文学会関西支部において、写真と文学をめぐるシンポジウムの司会と発表を勤め、そこでは今後の研究の礎石ともなるジェイムズ・エイジ―とウォーカー・エヴァンスの共著についての発表を行った。また同月には日本英文学会関西支部において、トランプ政権化におけるディストピア的なものへの想像力について発表を行った。これもまた今後考えていきたいテーマであり、1930年代のアメリカを再考する動機ともなっている。今後はこれらの成果を基礎として、1930年代と現在のアメリカを交錯させながら思考を深めていきたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] すべての荒廃の後で――アクロン、メンフィス、デトロイト、そしてパターソン2017

    • 著者名/発表者名
      高村峰生
    • 雑誌名

      ユリイカ

      巻: 49-16 ページ: 175-183

  • [雑誌論文] 「内部の外部」ーー遠藤不比人氏の『情動とモダニティ』をめぐって2017

    • 著者名/発表者名
      高村峰生
    • 雑誌名

      ヴァージニア・ウルフ研究

      巻: 34 ページ: 73-85

  • [雑誌論文] 水につなぎ留められた反響――カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』における記憶の揺曳2017

    • 著者名/発表者名
      高村峰生
    • 雑誌名

      ユリイカ

      巻: 49-21 ページ: 186-196

  • [学会発表] ディストピア(小説)への欲望2017

    • 著者名/発表者名
      高村峰生
    • 学会等名
      日本英文学会関西支部第12回大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 近接性と反美学―ウォーカー・エヴァンスとジェイムズ・エイジーによる1930年代のポエティックス2017

    • 著者名/発表者名
      高村峰生
    • 学会等名
      第61回日本アメリカ文学会関西支部大会
    • 招待講演

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公開日: 2018-12-17  

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