研究課題/領域番号 |
15K16711
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
早川 文人 金沢大学, 外国語教育系, 准教授 (30724398)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ウィーン / ラジオ放送 / RAVAG / オーストリア・ファシズム / 文化政策 / 放送劇 / ジョルジュ・ザイコ / 文学番組 |
研究成果の概要 |
本研究は,1930年代ウィーンのラジオ放送の文学番組をラジオ雑誌や新聞等を手がかりに,オーストリア・ファシズム(1934-1938)期の文化政策とその影響の分析と考察を試みた。研究期間内においては,研究課題に関する文献収集と整理という基礎研究を進めるとともに,文学番組で扱われた個々の作品および当該時代を生きた作家ジョルジュ・ザイコ(1892-1962)の作品を分析した。本課題の研究と本研究を踏まえた研究成果の公表は,研究過程において本研究のさらなる展開が見込まれたので最終年度前年度申請をした結果,H30年度から新たに採択された基盤研究(C)において継続して取り組む。
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自由記述の分野 |
ドイツ文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オーストリア・ファシズムに関する研究は,概して進捗状況が思わしくなく,本研究は文化・文学研究の立場から研究を進めることで,そのような現状に一石を投じ,ファシズム文化研究全体の推進に貢献するものである。当該政権下のラジオ放送の文学番組の編成を調査し,政府の文化政策の反映を検証する本研究は,文化政策の実際的な影響あるいは独伊など他のファシズム国家との類似や相違点を示すことによって,既存のメディア文化史,文学研究の記述の補完と更新を目指す点においても学術的意義を有する。
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