研究課題/領域番号 |
15K16725
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
赤松 美和子 (佐藤美和子) 大妻女子大学, 比較文化学部, 准教授 (00510653)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 台湾映画 / 日本表象 / 学園青春映画 / 1990年代 / 1960年代 / ジェンダー / 日本時代 / 台湾文学 |
研究実績の概要 |
本年度の研究課題「台湾ニューシネマとそれ以降の台湾映画における「日本時代」表象研究」の研究成果は以下の通りである。 (1)研究成果の公表:6月に講演「1960年代的台灣電影中的日本表象」を國立清華大學(台湾)で、10月に講演「1990 年代を描いた台湾青春映画における日本表象」を文藻外語大學(台湾)で行った。また、國立清華大學で行われた第三屆台灣竹塹學國際學術研討會において、「重現90年代青春電影中的日本表象──以《九降風》為中心」と題する発表を行った。3月には、日本台湾学会第80回台北定例研究会において、「90年代を描く台湾映画で懐古されるジェンダー保守日本」について報告した。さらに「日本時代」表象について文学の視点から書いたエッセイ二本「多元化台湾現地リポート(4)-二〇一七年の現代台湾における日本時代―『花開時節』の「今日的戦略」」(『東方』444号)および「Places to Encounter Taiwan Literature」(エバー航空機内誌『enVoyage』2017年11月号)を雑誌に掲載した。 (2)資料・書籍の購入と分析:本年度は、去年度に引き続き、台湾映画における「日本時代」表象に関わる資料や研究書及びDVDを購入した。現在これらの資料や先行研究の分析を順次進めている。 (3)資料の調査・収集:台北の国家電影中心や、国家図書館、国立台湾図書館、国立台湾大学図書館で、関係資料の調査・収集を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
三年目である平成29年度は、成果の一部を学会発表、講演など台湾においていくつかの形で公表できた。また、今後の研究を進める上で必要な資料の収集も順調に進んでいる。今後も継続した成果の公表が望める状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は最終年度であるため、これまで収集した資料を大いに活用し、台湾および日本で論文として投稿するなど成果の公表に努めたい。 なお、資料の調査・収集についても、8月に台北に出張した際に引き続き努めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
国外研修中に購入した書籍について執行されてなかったため。次年度の使用額として執行予定である。
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