平成30年度の研究課題「台湾ニューシネマとそれ以降の台湾映画における「日本時代」表象研究」の研究成果は以下の通りである。 (1)研究成果の公表:『大妻比較文化』第20号に論文「台湾学園映画が回顧する1990年代と日本大衆文化」を発表した。また、2019年5月2日に國立臺灣師範大學において、「重現1990年代台灣之校園青春電影中的性別保守日本──以《藍色大門》、《九降風》、《那些年,我們一起追的女孩》及《我的少女時代》為例」と題する講演を行った。『第三屆竹塹學國際學術研討會論文集』(國立清華大學)に論文「重現1990年代台灣之校園青春電影中的性別保守日本──以《藍色大門》、《九降風》、《那些年,我們一起追的女孩》及《我的少女時代》為例」を掲載予定である。また、日本における文学や映画の研究を総括する報告を日本と台湾において、以下の通り三回行った。「日本の台湾文学研究、この10年(2008-2017)」(日本台湾学会20周年記念シンポジウム「新たな世代の台湾研究」、2018年5月26日、横浜市立大学)、「Retrospect and Prospect of the Taiwan Studies in Japan in the Recent Decade: on Literature」(The 3rd World Congress of Taiwan Studies、2018年9月6日、中央研究院)、「台灣文學研究在日本(2008-2017)」(台灣文學學會2018年年会;學術研討會、2018年10月26日、國立台北教育大學)。 (2)資料収集と購入の分析:本課題について、昨年度に引き続き、DVDや資料などを購入した。 (3)資料の調査、収集:9月、10に台北に出張した際に、國家圖書館、國家電影中心、書店などで資料の調査、収集を行った。
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