臨地調査を通じて、本研究の課題であるアイスランド語の「アクセント」・「前気音」・「子音の無声化」に関して以下の事実を明らかとした: i) アクセントは語の構造を問わず、基本的には第一音節(左端の音節)に現れるが、全く例外が無いわけではなく、比較的新しい外来語や話者にとって馴染みの無い外来語の場合は例外的に第一音節以外にアクセントが置かれる; ii) 前気音の出現はアクセント(強勢)の有無と密接に関連する; iii) 子音の無声化は語中のみならず語と語の境界でも起こり得る。本研究課題に付随してイントネーションに関する興味深い事実が明らかとなった: 疑問文の文末音調は一貫して下降調である。
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