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2018 年度 実績報告書

統語・意味情報付き形容詞を実装した通時コーパスによる中古形容詞の意味・用法研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K16764
研究機関埼玉大学

研究代表者

池上 尚  埼玉大学, 教育学部, 准教授 (50739125)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード中古語 / 形容詞 / 複合形容詞 / コーパス / コロケーション
研究実績の概要

本研究では、(A)既存の『日本語歴史コーパス 平安時代編』の出現形容詞を中心に新たな統語・意味情報をアノテーションし、(B)その情報を活用した中古形容詞の意味・用法研究を目指した。具体的には、(A-1)評価形容詞類に対する統語情報付与[→B-1 池上2015・2016]、(A-2)視聴覚形容語類を中心とする感覚形容語に対する統語・意味情報付与[→B-2 池上2017]、(A-3)次元形容詞類に対する統語・意味情報付与[→B-3 池上2018]、(A-4)高程度形容詞的表現の類に対する統語・意味情報付与[→B-4 池上・甲斐2017・2019]といった作業、及び、研究発表を行ってきた。これらのうち、平成30年度の研究成果についてその詳細を述べる。まず、池上(2018)では、新たに付与した次元形容詞の統語情報を活用し、[名詞+次元形容詞]という語構成をもつ複合形容詞の構文バリエーションを概観した。複合語に加え、それに準ずる表現([名詞+助詞+次元形容詞]など)も視野に入れることで、従来分析が十分に進められてこなかった、語と文との連続性に配慮した語構成研究の一例を提示した。また、内省のきかない古典語における客観的な語認定の試みとして、統計的指標を用いたコロケーション強度の検出も行った。次に、池上・甲斐(2019)では、上接する名詞句の表す動作・状態が高程度であることを強調する語りの定型表現「~事限り無し」の統語・意味情報を活用し、中学校国語科古文における意訳の授業に使用する教材作成と実践を行った。これまでの「通時コーパス」には、文脈レベルでの意味・統語情報の実装が不十分であった。本研究ではこれを新たにアノテーションし、統計的手法により分析することで、中古形容詞の発展的かつ実証的な研究を展開するのみならず、国語教育において有用な教材を提供することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 中古語複合形容詞[名詞+次元形容詞]の構文バリエーション2018

    • 著者名/発表者名
      池上尚
    • 雑誌名

      日本語文法史研究

      巻: 4 ページ: 23-42

  • [図書] 新しい古典・言語文化の授業 コーパスを活用した実践と研究2019

    • 著者名/発表者名
      河内昭浩、池上尚、小木曽智信、小林正行、杉山俊一郎、鈴木泰、須永哲矢、服部紀子、宮城信、渡辺由貴、甲斐伊織、下田俊彦
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      朝倉書店
    • ISBN
      978-4-254-51061-4

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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