研究課題/領域番号 |
15K16788
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
濱田 陽 秋田大学, 教育推進総合センター, 准教授 (00588832)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | シャドーイング / 発音 / Haptic / Dictation |
研究実績の概要 |
平成28年度の研究成果としては、大きく二点挙げられる。一つは、シャドーイングをもとにした、スピーキングにおける発音向上方法として、Haptic-shadowingとIPA-shadowingを開発したことである。さらに、携帯アプリを利用したシャドーイング法も開発し、それを含めて、実際に高校に出向き、授業を行い、高校生の反応を調査したことである。平成27年度の実験で、際立った効果が見られなかったため、28年度前半で新たな指導法を開発することを計画し、体を使ってシャドーイングを行うHaptic-Shadowingと発音記号を使ってシャドーイングを行うIPA-shadowingの効果を調査した。その結果、どちらもある程度の効果は見られたが、比較するとHaptic-Shadowingの方が効果的ともいえる内容であった。 加えて、大学生を対象に、発言を自動書き取りしてくれるアプリを用いて、新たなシャドーイング法も開発し、そのうえで、県内高校の協力を経て、高校生4クラスに対して、発音向上のための3つのシャドーイング法に関して授業を行い、そのフィードバックをもらった。3つとは、自らのシャドーイングをアプリで録音して、復習するshadowing, 自らのシャドーイングをアプリで書き取り、それをもとに復讐するshadowing, 上記のhaptic-shadowingである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
27年度は、実験は行ったものの、期待した結果がでなかったため、新たな方法開発のための準備や研究に時間を要し、やや遅れ気味であったが、28年度は、新たな方法を模索した実験からある程度効果が見られる結果が見られた。そのため、27年度の遅れを取り戻すことができ、おおむね順調に進展しているといえる。
|
今後の研究の推進方策 |
29年度は、28年度の研究結果をまとめて公表することに加え、研究は順調に進んでいることから、可能であれば、今後さらに新たな可能性を見いだせるようなシャドーイング法を提唱したい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
アメリカでの国際学会発表を予定していたが、できなかったため。
|
次年度使用額の使用計画 |
今年度の成果発表等の旅費に充てる。
|