本研究はCEFRレベルと意味フレームの対応付けを目的とし、CEFR-J Wordlist、FrameNet、教材コーパス等を用いて研究を実施した。その結果、下位レベルでは日常生活に関与するフレームが観察され、レベルが上がるにつれて社会に関わるフレームや副詞的表現に関わるフレームなど、意味内容的により複雑と思われるフレームが特徴的に出現することが明らかとなった。また、コアフレーム要素の平均値等から、フレームの構造がレベルの上昇とともに複雑になることも観察された。これらの結果は、CEFRレベルごとの特徴フレームのリストとしてウェブページで公開されている。
|