本研究は、学術目的の英語において特に重要なジャンルである学術論文について、修辞構造と表現を中心に分析を行い、アカデミックライティング教育での学習内容を提案することを目標としている。四分野の英語論文コーパスを構築し検討した後、通時的変化を医学と経済学論文を用いて分析し、分野間の類似点と相違点をディスコース・コミュニティーの文化や慣習に基づき説明するとともに、学術目的の共通語としての英語についての考察を加えた。学際的研究論文が散見することから、情報通信技術分野の論文を例に取り、学際的分野の論文執筆についての分析も加えた。研究結果から、ライティング学習内容および今後の研究への示唆を得た。
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