研究課題
若手研究(B)
本研究では、水野忠成政権の権力構造の実態を解明するため、同政権期に老中を務めていた人物の公務日記を集中的に収集した。ほかに少量ではあるが老中が集積していた風聞探索書や幕府政治に関わる申し合わせ・伺書きなども収集している。研究の結果、水野忠成政権期を中心とする19世紀前半の江戸幕府では、将軍の実父や将軍側近の諸役人が権力を持っており、老中の中でも水野忠成が絶大な権力を所持していたことを実証できた。
日本近世史