研究課題
若手研究(B)
本研究では、近世日本における地域行政の歴史的位置を解明するため、典型的な大名領国の地方役人および江戸幕府領の代官所役人を主な素材に、彼ら地域行政吏の日常的な業務内容や勤務日数、その担い手などの実態を検討した。その結果、その行政制度が高い評価を得ていた熊本藩および韮山代官所では、地域行政吏の職務分掌体制が整備され、彼らは常勤職員としての性格を強めていたこと、一方で双方の行政制度には、組織の形態や管轄区域などで相違がみられたことが明らかになった。
日本近世史・近代史