研究課題/領域番号 |
15K16832
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
植野 真澄 東洋大学, 文学部, 助教 (50446275)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 傷痍軍人 / 戦争 / 日本 / 軍隊 / 軍事 / 近現代史 / 戦後史 / 生活史 |
研究実績の概要 |
本研究の初年度にあたる2015年度上半期は、傷痍軍人団体旧蔵資料のデータベース化にあたり必要な事前の資料調査と資料の第一次整理を行い、データ入力に必要な資料番号を付すなどの下準備作業を終えた。下半期はデータベースの構築にあたり必要な入力項目と入力手順を検討し、データ化を優先すべき資料群を選定した上で、データ入力作業に着手した。データ入力にあたっては、複数の作業補助者を雇用してデータの作成を行い、申請者は作成されたデータの内容のチェックと補正を行いながら、今後のデータベース構築の進捗と手順についての検討を行った。異なる性質を持つ資料群が存在するため、その一元管理については今後の資料整理の進捗を鑑みてさらに検討を加えることとしたいが、予定していた以上にこれらの作業を進めることができたため、予算の前倒し申請を行うことで作業をさらに大きく進めることが可能となり、その結果、予定していた以上の研究成果をあげることができた。ただ、まだデータベース構築の過程にあるので、内容分析の着手は2016年度以降の課題である。 なお、2015年11月に東洋大学で開催された白山史学会にて「戦後日本の傷痍軍人~大阪府傷痍軍人会旧蔵資料が伝える傷痍軍人の戦中・戦後~」と題し、その成果の一部を発表した。また本研究の意義について、同月にテレビの戦後70年企画番組の中でも一部取り上げられ、この傷痍軍人関係資料のデータベース化の作業についての紹介がなされた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
資料整理とデータ入力を担う作業補助者を予定していた以上に複数名雇用することができ、またそれぞれの作業補助者の作業の質も概ね高いものであったため、次年度予算を前倒し申請して作業を進めることができるほどに順調な進捗であった。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きデータ入力作業を進めるとともに、同種のデータベースの運用状況の調査を行いながら、本データベースの充実をはかり、内容分析に着手するものとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
予算の前倒し申請を行ったが、予想していた額よりも人件費の支出を下回ったため、繰越額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
当初の申請通り、人件費等に充てる。
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