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2016 年度 実施状況報告書

近代日本の傷痍軍人の実態に関する歴史学的基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K16832
研究機関東洋大学

研究代表者

植野 真澄  東洋大学, 文学部, 助教 (50446275)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード戦後補償
研究実績の概要

2016年度は前年度に引き続き傷痍軍人関連資料の資料整理とデータベース化の作業を行った。その成果の一部は、「白衣募金者の実態調査に見る傷痍軍人の戦後」社会事業史学会第44回大会自由論題報告(石巻専修大学、2016年5月14日)に置いても発表を行い、今後の研究の展望を含めた報告を行った。
また、関連分野の資料所蔵調査も併せて行い、公文書館等が所蔵する旧軍人の復員・援護行政に関する行政文書の資料調査や空襲や艦砲射撃と言った空襲の被災者や震災被災者の人的被害のアーカイブ状況などを関連する資料館への実地調査も行った。とりわけ人的被害の実態調査の記録資料の収集・保存・整理状況の調査を行い、本研究が抱える課題との共通点と相違点を比較することで、本研究の独自性と社会的意義についての視座がより明確になったといえる。近現代史資料、とりわけ戦後期に関する史資料であるため、個人情報の保護への配慮の事例を参照しながら、よりよい研究成果発表のあり方を検討したい。
今後は、近年その史資料の収集保存と研究が進んでいる戦後の公害被害者の記録アーカイブについても比較検討対象とし、本研究の主題である傷痍軍人の記録資料を生かした研究を進めることとしたい。また、資料のデータベース化の作業とデータ整理を今年度中に終える予定で作業を進め、関連資料に関するヒアリング調査と資料所在調査を行うことで、本研究の今後の見通しを立てるものとする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

データベース化の作業が比較的順調に進んだため。

今後の研究の推進方策

複数の種類のデータが存在するため、そのデータの紐付け作業を行い、分析が可能な形にデータを整えることを最優先の課題とする。

次年度使用額が生じた理由

予定していた資料のデータベース化に伴う作業人件費が年度途中で人員並びに作業時間を作業受託者の都合で減少したことにより、当初の見込み額通りに執行できなかったため。

次年度使用額の使用計画

次年度に繰り越し、人件費と旅費等に充てることとする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「戦後70年」から見た日本の援護行政と戦争被害者問題の戦後史2017

    • 著者名/発表者名
      植野真澄
    • 雑誌名

      社会事業史研究

      巻: 51 ページ: 印刷中

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 白衣募金者の実態調査に見る傷痍軍人の戦後2016

    • 著者名/発表者名
      植野真澄
    • 学会等名
      社会事業史学会
    • 発表場所
      石巻専修大学
    • 年月日
      2016-05-14

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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