研究課題/領域番号 |
15K16835
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研究機関 | 恵泉女学園大学 |
研究代表者 |
吉岡 拓 恵泉女学園大学, 人文学部, 助教 (50733309)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 北桑時報 / 丹波青年 |
研究実績の概要 |
平成27年度における本研究課題の到達目標は、『北桑時報』戦前期刊行分の残存状況の調査とデータベースの作成、という点であった。京都府立総合資料館、ならびに北桑時報協会において調査を実施し、この目標を一定程度達成することができた。本調査の結果、『北桑時報』戦前期刊行分第1号~第265号のうち、総合資料館・北桑時報協会の双方で所蔵が確認できないのは第21~第32号(大正11年1月~12月刊)、第40号(大正12年8月刊)、第76号(大正15年8月)、第79号(大正15年11月)、第85号(昭和2年5月)、第232号(昭和14年8月)、以上計17号分であった。全刊行分のうち9割強の残存が確認できたことは幸いであったが、大正11年分が1号も残存を確認できてないなど、問題も残る。今後は、上記機関以外での調査や、地域住民の方々に所在情報の提供やご自身所蔵分の確認をお願いするなどして、残存未確認分の号の発見に努めていきたい。 所在が確認できた計248号分については、そのすべてを閲覧し、必要記事の撮影・複写を完了することができた。 上記のほか、亀岡市文化資料館において『丹波青年』と題するタブロイド版雑誌の閲覧・複写を行った。同誌は、南桑田・北桑田郡の青年層が中心となって大正後期に刊行されたものであり、本研究課題で検討の事例とする井川市太郎も一時期論説を投稿していた。亀岡市文化資料館の学芸員の方からの情報提供で『丹波青年』の一部が同館に所蔵されていることを知り、その閲覧と複写を行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
京都府立総合資料館・北桑時報協会での調査を完了させたのみならず、亀岡市文化資料館において当初の計画にはなかった『丹波青年』の閲覧・複写も行うことができた。以上の点から、平成27年度の作業についてはおおむね順調に進展した、と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
井川市太郎が『北桑時報』『丹波青年』に寄稿した記事については一定量収集することができたので、今年度はその内容の分析を行っていく。 また、井川が居住していた京北町弓削地区の調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
代表者は坂田聡氏を研究代表者とする科研費研究課題「16~19世紀大堰川上・中流域地域社会の構造と変容に関する研究」(基盤B・課題番号24320130)に研究協力者として参加していた。27年度は京都で計3回の調査を行ったが、このうちの2回については、この坂田氏を代表とする科研費調査に合わせて実施した。そのため、旅費等の支出を行うことなく調査を実施することができ、当初計上していたよりも支出が大幅に減少することとなった。 本来であればこの残余金でさらなる調査を実施するべきであったが、校務と私生活(子育て)のため思うような時間が取れず、それが叶わなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
大幅な繰り越し金が発生したことを積極的に捉えれば、それは本年度はより大規模・大人数での調査が可能になった、ということである。京北町弓削地区をはじめとする各地・各所での調査・参加人数等を拡充する形で予算を使用していきたい。
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