本研究課題の目的は、欧米中心史観で研究されてきた第一次世界大戦の世界史的意義をインド史の観点から検証するため、第一次世界大戦がインド/南アジア地域の植民地ナショナリズムに与えた影響を解明することである。 本研究課題を通じて、第一次世界大戦が勃発した1914年から1930年代初頭までのインドの政治動向に関する新聞・雑誌記事を中心として数多くの資料を収集することができた。研究成果については、『東アジアと第一次世界大戦』と東洋文庫欧文紀要(Memoirs of Research Department of the Toyo Bunko)に寄稿した2本の論文が2018年度中に公表される予定である。
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