研究課題
若手研究(B)
本研究では、地場産業の存立要因について、経済的な側面からだけでなく、社会的な側面からも検討することにより、産業の存立要因を明確化することを目的とした。研究対象地域とした岡山県倉敷市児島地区では、衣服関連産業に関わる企業群が有する高い技術力が産業の維持に貢献してきたことが明らかになった。しかし、近年では地域社会と産業との関係性が希薄化し、域外での生産や域外からの労働力獲得が増えている。こうした変化が、今後の産業の維持を難しくさせることが懸念される。
人文地理学