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2018 年度 実績報告書

イスラーム復興運動をめぐる東南アジア-南アジア間の交流に関する人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K16897
研究機関金沢星稜大学

研究代表者

小河 久志  金沢星稜大学, 人文学部, 准教授 (50584067)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードタイ / イスラーム復興運動 / タブリーグ / 南アジア / 地域間交流 / 宗教実践 / 移民
研究実績の概要

本研究の目的は、世界最大の規模を持つイスラーム復興運動タブリーグを媒体としたイスラームをめぐるトランスナショナルな地域間交流の実態を明らかにすることである。ここでは、タブリーグの本部がある南アジアとその傘下にある東南アジアを対象に、ヒトやモノ、情報がいかなるネットワークとプロセスのもと両地域のあいだを移動しているのか、それを可能にしている内的、外的要因はなにか、タブリーグの活動によりいかなる動きが両地域のムスリムの私的、公的領域に生まれているのか、といった点について検討する。この目的を達成するべく、2018年度は主に以下の研究を行った。
第一は、タイでの実地調査である。具体的には、タイの南部と中部で、タブリーグの関係者への聞き取りと活動の参与観察、分析を行った。そこからは、タブリーグの中心地である南アジア3ヶ国(インド、パキスタン、バングラデシュ)に、メッカをはじめとするイスラームの聖地と同等かそれ以上の高い地位が付与されていること。南アジア系移民がタイにおけるタブリーグの浸透に寄与しており、同地の宗教指導者層の一角を構成していること等が看取された。第二は、研究成果の公表である。具体的には、これまでの研究活動の成果の一部を、日本文化人類学会での口頭発表や共著書『アジアに生きるイスラーム』(イースト・プレス、2018年)などとして公開した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件) 図書 (2件)

  • [学会発表] 「自己のためか、他者のためか-タイ南部インド洋津波被災地におけるタブリーグの「開発」活動をめぐって-」2018

    • 著者名/発表者名
      小河久志
    • 学会等名
      日本文化人類学会第52回研究大会
  • [学会発表] 「趣旨説明『ホスト・アンド・ゲスト』の磁場を超えて」2018

    • 著者名/発表者名
      小河久志
    • 学会等名
      日本文化人類学会北陸地区研究懇談会(北陸人類学研究会)第150回例会
  • [図書] 『アジアに生きるイスラーム』2018

    • 著者名/発表者名
      笹川平和財団(編)、石川和雅、岩城考信、小河久志、香川めぐみ、日下部尚徳、久志本裕子、斎藤紋子、櫻田智恵、佐々木葉月、鈴木佑記、拓徹、中村沙絵、見市建、山田協太、渡邉暁子
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      イースト・プレス
    • ISBN
      9784781616582
  • [図書] 『ホスト・アンド・ゲスト:観光人類学とはなにか』2018

    • 著者名/発表者名
      ヴァレン・L・スミス(編)、市野澤潤平・東賢太朗・橋本和也(監訳)、土井清美 、東賢太朗、鈴木佑記、窪田暁、福井栄二郎、吉田竹也、岩原紘伊、田中孝枝、奈良雅史、中村昇平、小河久志、川崎和也(訳)
    • 総ページ数
      468
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623083657

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公開日: 2019-12-27  

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