本研究は,選挙制度・政党組織・議会における政策過程に関する研究成果と,政治制度における近来の学術的発展を踏まえ,政治的マイノリティ(特に女性)の代表性を促進・阻害する制度的要因を探求し,マイノリティの政治参加がもたらす政策的帰結について明らかにする.本研究は,代表性を叙述的代表性・実質的代表性とに分類し,東アジアの民主主義を主たる事例として,多角的な分析を試みることとした.第一に,日韓国会議員に関するオリジナルのデータセットを作り,これを用いた統計分析を行った.第二に,フィールド・リサーチを行い,聞き取り調査や関連資料の収集等を行った.
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