研究課題/領域番号 |
15K16994
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
村上 剛 立命館大学, 法学部, 准教授 (80737437)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 実験計画 |
研究実績の概要 |
本研究では、候補者の民族背景が有権者の投票行動に及ぼしうる影響と、それが候補者の所属政党や選挙制度によってどの程度に変化しうるのかを、サーベイ実験を行うことで解明しようとしている。平成27年度には、このための実験デザイン・プログラムの構築(被験者に提示する情報および質問項目の確定)と、可能であれば予備調査の実施を計画していた。しかし、このうち遂行することができたのは、プログラム改善のために先行研究を広く調べ、以前計画者が行った同種の実験の中で利用した質問に加えて、新たに有用であろう質問を特定したり、提示する情報内容を検討したまでである(現在も継続中)。 一方、もともと計画はしていなかったが重要な進捗事項として、以前行った同種の実験データを再分析し、昨年9月(アメリカ政治学会)と10月(日本政治学会)に学会発表を行った。その際、討議者より大変有益な助言を得たが、中には今回の研究に深く関する重要な指摘を含んでいたため、次回調査にも当然応用するつもりである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究自体に問題が生じているのではなく、単純に研究をするための時間をほとんど確保できていないことが原因である。その詳細をここで報告するのは適切でないと思われるが、より具体的には、計画申請当時には予測していなかった、主に本務校での研究以外の業務(新たな授業準備や学内行政)に多くの時間を割かねばならず、研究を後回しにせざるを得ない状況が1年を通じて続いた。研究の遂行自体に関しては以下の問題を除き特に障害はないため、本年度以降はとにかく研究時間を確保できるよう努めたい。
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今後の研究の推進方策 |
日程上の問題はあるものの、研究の基本的な方向性には変更なく、研究計画書に記載の手順どおりに遂行していきたい。まずは予備調査を行うために実験プログラムを確定させる必要がある。ただし、今年度に入ってから生じた新たに注意が必要な事象として、今年3月に民進党が誕生したことが挙げられる。これにより(元)維新の党のような中程度の議席数を持つ政党の候補者を示すことができなくなったため、研究の重点を所属政党の違いよりも選挙制度との関連に移すことを検討する必要がある。今後の政党政治の動向や選挙結果を見つつ判断していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画が遅れている(前述参照)ことで、当初計画していた予備実験調査をまだ行っていないため。
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次年度使用額の使用計画 |
最初に提出した研究計画書にあるとおり、すべての金額を予備実験調査の実施に利用する予定。
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