本研究課題は戦後の平和が維持されるメカニズムにつき、第三国による介入に注意を払いつつ、数理モデル・統計分析・事例研究を組み合わせて解明を試みたものである。研究期間を通じて、戦争による交戦者間の財の移動(例えば領土変更)が停戦に不安定性をもたらすこと、第三国は対外援助を通じて停戦の維持に貢献できることなどが分かった。研究成果として、領土変更の影響を検証した論文を英文査読誌(オープンアクセス付)に掲載した他、理論と事例をまとめた論文と対外援助の効果を実証した論文を国内外の学会で発表し投稿作業を行った。
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