今後の研究の推進方策 |
29年度はSikkink & Kim, "The Justice Cascade"(2012)やT. Risse, S. Ropp, & K. Sikkink, eds., The Persistent Power of Human Right (2013)でも継続採用された規範カスケードと螺旋モデルやコンプライアンスによる規範形成・維持メカニズムを発展させるべく、ソーシャル・ネットワークによって連帯した類縁集団の活動を組み込んだ、グローバル・ジャスティス運動による国際規範形成論と動員のレパートリー論の精緻化に努める。また、引き続き「ポスト-新しい社会運動」(S. Hall, 1999)のグローバルな展開ならびにハッシュタグアクティビズムなどの新たなグローバルな社会運動を惹起する文化フォーマットの生成と伝播の理論化を進めるとともに、フィールドワークや史料収集をグローバル・ジャスティス運動の現場で行う。
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