研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、2010年代のリビアとシリアの内戦・人道危機に対して、イギリスのキャメロン政権の対応が介入/不介入(あるいは介入の遅れ)という対照的な形に分かれた理由を明らかにすることである。英国学派の「大国による管理」という概念を援用した理論枠組みを用いることで、人道的介入に関するイギリスの政策決定過程を理解することができた。さらに、その背景には「大国による管理」の機能低下が起きている可能性もあることを明らかにし、そこから今後の国際社会論の発展につながる道筋を見出した。
国際関係論