研究課題
若手研究(B)
本研究では、新技術のライセンス契約が、技術所有者と寡占市場における企業(潜在的なライセンシー)との間で交渉を通じて締結される状況を理論的に分析した。まず、2部料金(一括払い料金と従量料金の組合せ)による技術移転交渉の一般的なモデルを構築し、交渉の結果として実現する安定的なライセンス契約の特徴を明らかにした。次に、複占市場において、技術所有者とライセンシーとの相対的な交渉力の大きさが、ライセンス契約後の社会厚生に与える影響について考察した。
理論経済学