研究実績の概要 |
研究課題1: 予期されたショックに対する産業間の連動性の条件の解明と実証 前年度に国際学術雑誌に投稿した“Inter-sectoral Labor Immobility, Sectoral Comovement, and News Shocks”が、Journal of Money, Credit and Bankingから、revise and resubmit(R&R)をもらった。そのため、本年度はもっぱら改定要求を満たすための作業が大部分を占めた。レフェリーから改定要求の主なものは、以下の様になる。 1)投資財生産部門特有の生産性ショックの識別のため、投資財価格を推定に用いるデータとして使用するべきだ、とするレフェリーの指摘に対応するため、すべての推定をやり直した。 2)我々のモデルの主たる要素を代表的な先行研究である、Jaimovich and Rebelo (2009)に導入し、ハイブリッドな定式化にした場合、どの様になるのか?という疑問に答える形で、ハイブリッドモデルも推定した。結果的には、産業間における労働の不完全代替性が極めて重要であるという結論を補強することになった。 この論文はJournal of Money, Credit and Bankingからの2回のR&Rののち、 2017年1月に掲載許可が下りた。 また、この研究から派生した”Uncertainty Shocks and the Relative Price of Investment Goods”は、様々な学会や研究会で研究報告を行い、Kyoto University, Graduate School of Economics Discussion Paper No. E-16-015としてまとめられた。得られたコメントなどを反映したのち、国際学術誌に投稿した。
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