昨年度までの研究実績により、概昨年度までの研究実績により、概ね完成していた理論モデルは最終的な調整を残して、さらには最適な金融政策(為替政策)の分析を加えることで一通りの完成をみることになった。つまり論文は、理論部分においては、分析的なパート、そしてより現実的な動学を加えた拡張パート、また計量分析パートは理論部分を裏付ける分析から構成される。 当初の研究計画と比べて、おおむね計画通り順調に研究は進展した。不足分をあげるとすれば、輸出企業の価格付け行動の違い(生産者による価格付けか、または輸出市場における価格付けか)による金融政策への含意は、本研究であえて分析をしなかった。しかし今後の重要な研究テーマの一つになるであろう。 最終的に昨年度までの研究実績により、概ね完成していた理論モデルは最終的な調整を残して、さらには最適な金融政策(為替政策)の分析を加えることで一通りの完成をみることになった。つまり論文は、理論部分においては、分析的なパート、そしてより現実的な動学を加えた拡張パート、また計量分析パートは理論部分を裏付ける分析から構成される。 最終的に『為替制度の違いによる貿易パターンの相違』というテーマで取り組んできた本研究は、フランス銀行のFrancesco Pappada研究員との共同研究論文として一先ず形となることになった。2019年夏における最終的な校定作業を経て、フランス銀行のワーキングペーパーとして今後、出版される予定である。すでに初期段階ではあるが研究成果は最終年度中にいくつかの国際学会やワークショップにおいて発表された(後述参照)。 また重要なことに本研究は副産物として、閉鎖経済における金融政策と企業の異質性に関する論文を誕生させた。研究責任者は目下それをも執筆中である。
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