研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、社会・経済変化の過程における制度と人間行動との相互作用について多角的に研究することである。カンボジアを研究対象として、1975年~1979年のポル・ポト政権下で行われた急進的な社会制度の変革の長期的影響を多角的に検討している。個人・集団の置かれていた社会構造・社会状況を比較検討することにより、特定の出来事や制度が特定の個人・集団に対して時間を通じてどのような影響を与えたかを明らかにしている。
開発経済学
人類史上極めて稀な制度の社会実験を行ったポル・ポト政権下のカンボジアを研究対象として、社会的・歴史的文脈や制度に制約された人間の行動様式に関する新たな知見と洞察を与えている。また、時空間データを用いた制度・政策評価に関する実証手法の開発・検討についても行っている。