本研究では、パーソナルデータの経済的価値について、企業、消費者の両面から分析を試みたが、とくに、消費者側の分析について成果を得ることができた。 本研究では、とくに、インターネットの利用におけるパーソナルデータの漏えいに関して消費者が求めるWTPやWTAが、どのような感情・気持ちに影響を受ける可能性があるかについて分析を行った。分析の結果、消費者は同じパーソナルデータの漏えいであっても、例えば検索サービスを利用しているときと、動画サービスを利用しているときでは漏えい時の感情・気持ちが異なるなど、経済価値の認識に影響を与えることがあきらかとなった。
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