本研究では、研究開発資金調達を考慮し研究開発を促進するための総合政策を考察することを目的としている。特に、研究開発者と資金提供者の間の、研究開発費に関する情報に着目し、本当に資金が必要な研究開発者に対して適切に公的な資金を供給するための仕組みとして、研究者に資金の一部を拠出させるマッチングファンドの効果について考察した。 マッチングファンドを適切にデザインすることで、研究開発費用が低い研究者は公的研究費に応募せずに自己資金で研究をするように仕向けることが可能である。本研究ではマッチングファンドの効果を示し、それが有効に機能するための条件を整理した。
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