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2015 年度 実施状況報告書

企業の国際化におけるサービスの役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K17063
研究機関摂南大学

研究代表者

田中 鮎夢  摂南大学, 経済学部, 講師 (20583967)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードサービス / 国際経済学 / 国際貿易 / パネルデータ
研究実績の概要

平成27年度(2015年度)は、国際経済学の分野においてサービスの研究について国内外の先行研究を精査した。サービス部門が雇用・付加価値の8割程度を占めているアメリカに比べれば遅れているが、日本でも、サービス部門のシェアは、雇用・付加価値の7割程度に達している。趨勢的にみても、少なくとも1970年代から、製造業の雇用・付加価値シェアが低下する一方で、サービス部門のシェアは上昇し続けている。こうした傾向は先進国全般で見られる。

しかしながら、国際貿易の分野では、Markusen (1989) など幾つかの例外を除いて、サービス部門の研究は十分になされてこなかった。サービス部門の国際化、あるいはサービスの国際取引について、Breinlich and Criscuolo (2011) をはじめとする近年の研究を調査し、課題を探った。その成果の一部は、田中鮎夢 (2015)『新々貿易理論とは何か: 企業の異質性と21世紀の国際経済』 (ミネルヴァ書房) として公刊した。

これらの文献調査と並行して、『企業活動基本調査』(経済産業省)の政府統計の個票データの目的外利用申請作業を開始した。データ目的外利用申請に対して許可を得て、個票データを入手したのち、まず、各年のテキスト形式のデータからStata形式のパネルデータを作成した。パネルデータ化を完了し、労働者数、賃金、付加価値や資本、生産性、海外子会社数をはじめとする基本変数の作成を終えた。実質化が必要な変数については、国民経済計算(内閣府)等からのデータを得て、変数の実質化を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り、文献調査、データ整備が進行している。

今後の研究の推進方策

平成27年度(2015年度)に構築したパネルデータを用いて、日本企業の国際貿易・外国直接投資の分析を進めていく。文献調査も引き続き、精力的に行い、意味のある形で実証分析を進める。

次年度使用額が生じた理由

校務等と日程が重なり、海外出張を行うことができなかったため、当初計画よりも旅費支出が少なくなり、その経費が残った。

次年度使用額の使用計画

次年度は、研究報告や情報収集のために海外出張等を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 新々貿易理論とは何か: 企業の異質性と21世紀の国際経済2015

    • 著者名/発表者名
      田中 鮎夢
    • 総ページ数
      212
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2017-01-06  

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