本研究では、オープンマクロ経済学や国際金融論におけるパズルを解明するために、ウェーブレット分析を行った。特に、パズルの一つであるFeldstein-Horioka (FH) Puzzleの分析を行った。FH Puzzleとは、金融自由化が進むにつれて貯蓄と国内投資の相関が下がらないといけないのに、実際には下がらなかったことでパズルとして知られるようになった。本研究は、1885年から2010年までの9ヶ国のデータを集め、FH Puzzleが時間軸・周期軸でどのように変わってきたかを明らかにした。また、既存研究でパズルの要因とされてきた候補の貢献度を推計した。
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