組織は変化する環境に適応するために変化しなければならない。しかし変化により組織が持っていた強みが失われる可能性もある。そこで本研究では組織の戦略における一貫性に注目した。 先行研究の議論の検討を通じて、多くの研究で変化する環境に適応するために戦略を変更することの重要性が強調されてきたのに対し、戦略の一貫性については十分に検討されてこなかったことが明らかになった。日本企業の事例の検討から、企業間で実際に一貫性に差がみられること、および一貫性に注目することで変化する環境における企業の生き残りのメカニズム理解が進むことを主張した。
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