研究課題/領域番号 |
15K17116
|
研究機関 | 高崎経済大学 |
研究代表者 |
永田 瞬 高崎経済大学, 経済学部, 准教授 (70550440)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 同一価値労働同一賃金 / 繊維産業 / 中小企業 / 中小企業運動 / 労働条件格差 / 技能実習生 / 岡山県倉敷市 / 小規模企業 |
研究実績の概要 |
2015年度は法政大学大原社会問題研究所の労働政策研究会と連携して、8回の研究会を行った。また繊維中小企業における職務評価を進めるための準備作業として、中小企業団体である全国商工団体連合会事務局への聞き取り調査を行った(2015年8月1日)。また、金沢大学の杉橋やよい准教授を招聘し、経済統計学の観点から同一価値労働同一賃金原則(職務評価)の可能性と限界についてのご報告を行っていただいた(2015年10月24日)。それ以外には、職務評価や同一関連同一賃金関連の先行研究のレビューや、福祉業界の職務評価手法についての文献整理等を行った。繊維中小企業に対する職務評価の研究は始まったばかりであり、2016年度は中小企業団体への協力を依頼しながら、個別企業へのプレ調査とアンケート調査を実施していく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2015年度前半は前年度までの研究内容(繊維中小企業における外国人労働者の活用実態に関する調査研究)のとりまとめに時間を割いてきたため、当初計画・想定したようには、先行研究のレビューは進んでいない。ただし、関連する中小企業団体への聞き取りや研究会等は徐々に行ってきている。2016年度は、在外研究の時間を利用し、中小企業団体への協力・依頼を早急に行うとともに、関連する企業に対する聞き取り調査を行って行きたい。
|
今後の研究の推進方策 |
2016年度は繊維中小企業における職務評価を実施するため、全国商工団体連合会や中小企業家同友会などに代表される中小企業団体への聞き取り調査を行う。同時に、岡山県や倉敷市周辺の支部やローカル組織にも積極的にアプローチを行う。その過程で、この研究の趣旨の理解をいただきながら、会員企業などを紹介していただく。倉敷市を中心として想定しつつも、それ以外の地域も十分に考慮しながら、繊維中小企業の職務評価を可能にするためのプレ調査とアンケート調査の準備をしていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
2015年度3月に予定していた、岡山県の中小企業団体への聞き取り調査が都合により延期になった。その出張予算を次年度に繰り越すこととした。
|
次年度使用額の使用計画 |
2016年度の早期の段階に、日程を調整しながら岡山県の中小企業団体への聞き取り調査を行う。
|