本研究は、中小企業とりわけ東日本大震災の被災地企業のCSR(企業の社会的責任)について考察を進めた。そのCSR活動に際して、本研究では、経営者のリーダーシップがどのような影響を及ぼすかに焦点を当てた。その結果、中小企業では、経営者の価値観や理念を従業員に浸透させることで、企業がCSR行動を取れるようになる。そのためには、経営者のリーダーシップが大きな影響を及ぼしている。 また、組織不祥事のような負のケースにおいても経営者のリーダーシップが影響してくるし、他の組織を巻き込んだ地域ステークホルダー協働によるCSRでも経営者のリーダーシップが必要になることが見て取れた。
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