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2017 年度 実施状況報告書

多国籍企業のグローバル価値連鎖における新興国企業とのイノベーション管理の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K17123
研究機関亜細亜大学

研究代表者

荒井 将志  亜細亜大学, 国際関係学部, 講師 (70549691)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードグローバル・バリュー・チェーン / グローバル価値連鎖 / 技術移転 / アウトソーシング / FDI
研究実績の概要

本研究の目的は、先進国企業と新興国企業の協業的なグローバル価値連鎖による持続的発展のために、先進国企業の技術管理と新興国の技術獲得について、今日的な視点から理論的かつ実証的に明らかにするものである。従来より、先進国企業が新興国に子会社を設立して技術を移転し、現地の労働力を活用することは見られたが、近年では、IT技術の活用によって、国際的企業間の水平分業はますます効率化され、グローバル合理化が図られるようになり、新興国のローカル企業に生産などをアウトソーシングして、先進国企業のグローバル価値連鎖の重要な一部となっている。この研究を通じて、今後、更に海外売上高比率を高めてゆく日本企業のグローバル戦略において、新興国との協業的な関係構築による持続的発展と成長の戦略的政策提案に寄与する。
これまで3年間、国際学会や文献を通じて、グローバル価値連鎖に関する最新研究のサーベイと、スリランカやネパール、バングラデシュ、フィリピンなどの新興国における多国籍企業の調査を行ってきた。また、多国籍企業の海外子会社のみならず、新興国におかれたオフショア企業へのアウトソーシングにも着目してきた。こうしたバリューチェーンにおける中間の生産プロセスにおいて、従来、内部化理論から海外子会社を説明してきたのに対して、他社へのアウトソーシングによる生産がなぜうまく行われているのか、すなわち、バリューチェーンにおけるインターフェイスについても着目してきた。
現在、こうした調査の結果を論文としてまとめる作業にある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

4年間の研究計画の3年目として、明らかにすべき因果関係モデルが大体固まってきた。これは当初の予定通りであるため、概ね順調であるとする。今後、成果を論文としてまとめてゆく。

今後の研究の推進方策

2018年度は研究4年間の最終年度となるので、成果を論文としてまとめ、国内外の学会で発表してゆく。
また、さらなる研究発展につなげてゆきたい。

次年度使用額が生じた理由

年末に海外調査を予定していたが、それが日程調整の問題から実施できなかったこと。
そして、来年度最終年度の予算が比較的少ないことから、来年度に繰り越すことにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] IKU Innovation Research Centre/University of Pecs(Hungary)

    • 国名
      ハンガリー
    • 外国機関名
      IKU Innovation Research Centre/University of Pecs
  • [雑誌論文] Base of Pyramid business strategies to tackle poverty in emerging countries2017

    • 著者名/発表者名
      Takabumi Hayashi, Chie Iguchi, and Masashi Arai
    • 雑誌名

      The International Journal Nepalese Academy of Management

      巻: 5 ページ: 130-149

  • [学会発表] MNEs' GVC and Innovation Strategies in Asia2017

    • 著者名/発表者名
      Masashi Arai
    • 学会等名
      IKU Innovation Research Centre, Workshop, Hungary

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公開日: 2018-12-17  

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